TOEIC900点取得のフラワーさんから投稿いただいた「みんなの英語学習法」です。Toeicが600点台から900点台に伸びた勉強法について投稿いただきました。
英語の習得には、いわゆる頭の良さというものは関係ないように思います。
実際、学生時代に成績優秀者だった友人の多くが英語をマスターすることなく挫折しました。
一方で決して成績優秀とは言えない私にある程度の英語力が身についたのですから間違いありません。
英語学習を始めたきっかけ
英語の学習をなんとなく始めようと思ったのは、あるテレビ番組がきっかけでした。
訪日外国人に密着するという内容のバラエティ番組で、それを見ていて私も、彼ら(訪日外国人)のように外国へ行き、現地の人たちと触れ合いながら旅をしたいと思ったのです。
幸い自営業を営んでおり、ある程度時間の都合がつきやすいので思い立ったその日から始めることにしました。
高校生の時に使っていた教科書フォワードを引っ張り出し、まずは基礎からやり直しました。
初めてのTOEIC模試で挫折
最初のころは久しぶりの英語学習が楽しくて、毎日のように続けることができましたが、大きな挫折を味わうことになります。
約半年の学習である程度力がついたと感じ、TOEICの模擬試験を受けてみたのです。
700点は超えるとばかりに思っていたのですが、結果は625点。
正直あまりのふがいなさにショックを受けました。
ライティングはまずまずの出来だったのですが、リスニングに関しては手も足も出ませんでした。
弱点(リスニング)の克服
この結果に奮起します。
弱点であるリスニングに重点を置いた学習法にシフトし、さらにToeic学習用のCDやその他の英語学習用のCDのリスニングは当分避けることにしました。
というのも、学習用のCDだと応用が利かないというか、どうしてもテストで高得点を取るための学習になってしまいがちだからです。
ある程度の文法などの基礎はできているのだから、より生の英語に慣れるべく、NHKで放送されているニュースやプレゼンテーション番組を副音声で聞いたり、レンタルしてきた洋画(主にディズニーなどの子供向けのアニメ)を借りてきて視聴するという学習法に切り替えたのです。
もちろん最初はなんのこっちゃさっぱりで、ストーリーなんかまったく理解できません。
また、その都度字幕を確認しノートに書いていくので、1日に20分ほどしかストーリーが進みません。
英語はリズムを掴むことが大事
ノートに書いていて気づかされるのが、全く聞き取れないのに実は驚くほど簡単な英語をしゃべっているということです。
中には未知の単語なども出てきますが、それを差し引いても読む分には十分理解できる非常に簡単な文なのです。
それもそのはずです。
あきらかに今まで義務教育で培ってきた英語のアクセント・リズムとは違ったものを彼らはしゃべっているからです。
大人になった今、発音を完全にコピーすることは無理かもしれません。
しかしリズムに関しては限りなく近づけることができるはずです。
また、リズムさえ合っていれば発音に少々難があったとしても理解してもらえます。
これは留学経験のある友人から聞いたアドバイスなので間違いありません。
ということで、聞き取れなかった文を繰り返し繰り返し何度も聞き、同じリズムでスピーキングしました。
時々独り言のようにしゃべっていることもあったので周りの人には変に映ったかもしれません。
その甲斐あってか遂に英語のリズムをものにしました。
息継ぎをするポイントなども感覚で分かるようになり、ある程度本場の英語に近いリズムで話せるようになっています。
toeicでもコンスタントに900点前後をとれるようになり、続けてきて本当に良かったです。
ペンネーム:フラワーさん(28歳・男性・自営業)
英語レベル:TOEIC900点
フラワーさん、投稿ありがとうございました。
冒頭で言われている「英語の習得には、いわゆる頭の良さというものは関係ない」ということ。
体験談を読んで感じたフラワーさんの成功の秘訣は以下の3点だと思います。
・思い立ったらすぐに行動に移したこと。
・英語をとにかく続けたこと。
・挫折にくじけず、自分の弱点をしっかりと分析したこと。
確かに「頭の良さ」は関係ありませんでした。
英語の習得には、どちらかというとモチベーションというか気持ちの持ち方が大事なんだなと実感しました。
TOEICは、ライティングセクションには自信があるが、リスニングができずに思うように点数が伸びないという人は多いです。
初めて模試を受けた時のフラワーさんもその状態だったみたいですね。
リスニング克服の勉強法としてとったのが、生の英語に慣れること。
洋画(アニメ)やニュースの英語を繰り返し聞いて理解していくという方法です。
フラワーさんの勉強法をまとめると、以下のようになります。
・字幕なしで繰り返し聞く→
・字幕も確認しながら音声を書き出す(ディクテーション)→
・内容を理解する→
・さらに繰り返し聞いて同じリズムでスピーキング(シャドーイング)
上達する人に共通する学習法(何度も繰り返す・ディクテーション・シャドーイング)がしっかりと押さえられていますね。
特に、英語のリズムを掴むまでスピーキングするというのは、とても重要なトレーニングです。
ネイティブの人がしゃべっているリズムで、そのまま再現するようにスピーキングしていきます。
やってみるとわかりますが、カタカナ英語にならないように、英語のリズムのまま再現するのはけっこう難しいです。(早口のセリフなどは特に)
英語リスニングの上達の秘訣は、とにかくたくさんしゃべることです。そして自分の口で英語を再生することが大事なんですね。
何度も繰り返し英語を口で再生することで、英語独特のリズムを体が自然に覚えていくという感覚です。
バットの素振りや、ゴルフのスイングのようなもので、何度も何度も繰り返して感覚をつかむ感じですね。
日本語独特のリズム(カタカナ英語)と、英語のリズムの間には大きな違いがあります。
この違いを理解して英語のリズムを体が覚えると、驚くほど英語が聞き取れるようになります。
リスニングが苦手で、発音がカタカナ英語になってしまう人は、一度フラワーさんの学習法を試されてみてはいかがでしょうか。
投稿TOEIC600点台から900点台に伸びた勉強法 英語のリズムを掴んでリスニング克服は英語脳ネットの最初に登場しました。